【仮題】恐怖条件付け後、セロトニン放出箇所の変化をもたらす機構――あるいはアークエンジェル

七年前、既に蝕まれていた。
あの日、神々が開始した、実験の名前はプロジェクト・スフィンクス。
突如終息し、今再び、【至高の名】の目醒めとともに潜む毒があらわになる。
善良さ故に、見捨てるものの数を数えよう。
被害者の悲鳴を雪が、加害者の嗚咽を泥が、溶かし消え去る冬の夜に。
ある少女が毒をあおった。
その毒は、空を飛ぶ力を授ける。
あるいは奈落に墜落して死ぬ未来を与える。
効果は飲むまでわからない。
猛毒の力を借りてでも表したかった真実は、脆すぎる嘘に取り巻かれて、99.9%のソリューション(溶液/解決)を導くだろう。