バレンタインwithサイファー

サイファー:お金を寄越したまえ。
正宗:いいか、サイファー、人は楽してお金を得ようとしたらダメになるんだよ。
サイファー: 僕は人ではない。
正宗: イデアも。ダメになるんだ。
サイファー: どうしてもほしい。君と争うことになってもね。
脳を鼻から摘出されたくなかったら、32円渡してもらおうか。
正宗: 32円のためにその脅し……嘆かわしい。それでも至高のイデアなのか。
サイファー: 僕だって2月14日が終わりそうなこの時間まで、言おうか言うまいか迷ってたんだ。無理を押して言ったからには、どうしても貰う。
正宗: ……。
サイファー:……。
正宗: わかった。たった32円なら。はい。
サイファー: 君はいいカモだ。僕が日本人全員から32円ずつもらったらどうなると思う?
正宗: すごくダメなイデアになってると思う。何か買うなら早く行ってくるといいよ。
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サイファー:正宗くん! 正宗くん! これがコンビニでもっとも低価格なチョコレートだ!
正宗: そうなんだ。
サイファー: なぜ喜ばない。
正宗: 市場調査のまねごとでどう喜べばいいんだろう。
サイファー: 今日はチョコレートを贈る行為によって相手を喜ばせる効率が、最高値を迎える日だ。
正宗: バレンタインデーを嫌な感じに言っているんだな。
サイファー: だから君への恋愛感情を形にしてみたのだ。
さあ、受け取りたまえ。
たとえ誠実から始まった行為でなくても、誰の口にもチョコレートは等しく甘い。
正宗: ……。
サイファー: 君を愛している。
正宗: 諱名に聞いても同じことが言えるか。
サイファー: もちろん君は、そんな真実を欲しないだろう?