【至高の名】 サイファー


神にも擬されるイデアの頂点に立つ、無謬無敵の存在。

それが七年前、ある地方都市に目をつけたとき、局所的
悲劇が空を覆った。
人はイデアの存在を知らない。
実験に供されるネズミのように、何が起きたか理解
できないまま消尽されていった。
今再び惨禍は繰り返されようとしている。
けれど、【至高の名】はどこかおかしい。その躰に刻まれた
欠陥を庇うように、金無垢の瞳に影が落ちる。
とはいえ張り巡らされた陰謀は、【至高の名】に相応しく、
容易に正体を現さない。
謎解きには命以上の価値を捧げる覚悟が必要だ。